産後は便秘になりやすい?

産後は体質や環境が大きく変化することで、身体がストレスを受けて便秘になりやすいです。
赤ちゃんのことや自分の身体の変化が気になるときに、便秘で悩むのは嫌ですよね。
また授乳中に薬を飲むのに抵抗がある人も多いと思います。
便秘になりやすい原因や簡単にできる対処法を紹介するので、便秘解消のために試してみて下さい。

便秘になる原因

育児への不安

慣れない育児に不安を感じたり、泣き止まない赤ちゃんに戸惑いを感じたり…産後はストレスや疲労を受けることが多くなります。
人はストレスを受けると自律神経(※)が乱れ、身体全体に伝わります。
特に腸は自律神経の動きに関係しているので、乱れが起きると腸の働きが悪くなりスムーズに排便できなくなってしまうのです。

(※)交感神経(身体が活発なときの神経)と副交感神経(身体がリラックスしている時の神経)で成り立っている神経です。
通常は12時間交代で入れ替わり、身体のバランスを保っていますが、睡眠不足が続いたりストレスが溜まると交感神経ばかり働き身体の調子が悪くなってしまいます。
腸や内臓の働きと関係しているので自律神経が乱れると様々な不調が出てきます。

生活リズムの乱れ

育児中心の生活になると自分のことを後回しにしてしまいがちですよね。
ご飯を食べようと思ったときに赤ちゃんが泣いてしまうと、なかなか決まった時間に食事ができなくなります。
トイレに行きたいときに行けなくなったり、ゆっくりトイレに座っている時間も取れません。
実は、便意を我慢し続けると腸に便が溜まってしまい、脳がマヒをして便意を伝えなくなってしまうのです。
他にも急いで食事を済ませようと早く食べたり、食べやすいものを選ぶようになると栄養が偏る可能性もあり、便秘になりやすい状況を作ってしまいます。

睡眠不足

産後は授乳のために夜中に起きたり、なかなか寝ない赤ちゃんをあやしたり、生活が乱れ睡眠不足になることがあります。
睡眠不足は自律神経を乱してしまうので、腸の働きも悪くなってしまいます。
また、身体が疲れてくると腸も同じように疲れが溜まり、便を押し出す力がなくなってくるのです。

運動不足

産後は体力も落ち、育児の疲れから運動不足になりやすいです。
24時間赤ちゃんを見ていると外出することも減り、運動する時間を取れない!なんてこともありますが、運動不足になると腸の動きが弱まり、便がどんどん硬くなってしまいます。
血行不良になってしまうのも、便秘を引き起こす要因です。

水分不足

赤ちゃんが生まれると母乳を出そうと体内の水分が吸収されていきます。
便は約7割水分で出来ているので、母乳に水分を奪われてしまうと硬い便になってしまいます。
便が硬くなるとスムーズに排便することが難しくなり、腸に溜まりやすくなるのです。
便秘が続くとどんどん水分が蒸発し便が硬くなり、慢性的に便秘を引き起こしやすい体質になってしまいます。

出産後の傷をかばってしまう

出産時の会陰切開の傷口や、帝王切開の場合は切開した部分の傷口が痛くていきめないことも便秘の原因です。
傷口が万全じゃなかったらどうしよう…という不安が残っていて、自然と傷口をかばってしまうのです。
妊娠中に痔になってしまった人は、痔が気になって思い切りいきめないですよね。
排出するために力を入れることができず便秘を引き起こしてしまうのです。

筋力の低下

妊娠中は思うように運動できず、筋力が低下してしまいます。
特に排便に必要な腹筋の筋力が衰えて、便を押し出す力が弱くなってしまっているのです。
また出産時に長時間いきんでいると、肛門括約筋(肛門を開け閉めする筋肉)を使いすぎて働きが弱まってしまうことがあります。
肛門括約筋は便を出すときに必要な筋肉なので、働きが悪くなると便秘につながります。

便秘に効果的な対処法

水分補給

授乳中は約2リットルほどの水を飲むのが理想です。
食事やフルーツからも水分は摂れますが、カフェイン入りのコーヒーやドリンクはオススメできません。
利尿作用のあるカフェイン入りのものは、水分が排出されてしまうからです。
コップ1杯の水を喉が渇いていないときもこまめに摂ることを習慣づけておきましょう。

便秘解消を助ける食生活

便は食べたもので出来ていて、食べ物は胃腸にそのまま入るので、食生活を見直すことはとても大切です。
便秘に効果的な食材を紹介するので積極的に摂るようにしましょう。
【食物繊維】モロヘイヤ・プルーン・ごぼう・こんにゃく・オクラ・さつまいも・キノコ類・海藻類・豆類など
【乳酸菌】ヨーグルト・牛乳・豆乳・味噌・キムチ・納豆など
【オリゴ糖】アスパラガス・玉ねぎ・じゃがいも・きなこ・キャベツ・バナナ・リンゴなど
【油分】オリーブオイル・ココナッツオイル・アボカドなど
特に納豆は全ての成分を含んでいる便秘に効果的な食材です。
週に2.3回食べると効果が表れやすく便秘解消を期待できます。
また、硬い便をスムーズに出すには油分も必要になってきます。
中でもオリーブオイルに含まれる「オイレン酸」には整腸作用があり、水分よりも粘度があるので、便をしっかりコーティングして出しやすくしてくれます。

ストレス解消

産後は育児・睡眠不足・家事などに追われ、やることがいっぱいいっぱいになってしまいストレスが溜まってしまいますよね。
そんな時は、以前の生活と同じようにはならないと割り切って、周りの人に手伝ってもらったり、家事は明日に回してゆっくりする時間を作るなど、肩の荷を下ろすことも大切です。
映画を見たり、雑誌を読んだり、ストレス解消法を作っておくといいですね。

適度な運動

赤ちゃんがいると外で運動することが難しくなってしまいます。
出産の疲れで身体が思うように動かないこともありますよね。
しかし腸の働きは身体を動かすことで促進されるので、スムーズに排便を行うために腸を活発に動かす必要があるのです。
ストレッチや足を上げ下げする腹筋運動など、家の中で寝ころびながらできる簡単な運動だけでも大丈夫です。
少しずつ身体を動かすことに慣れて、室内で出来ることを増やしていきましょう。

医者に相談する

出産後は便秘になりやすいものですが、5日ほど続く場合は医師に相談するのも一つの方法です。
肛門括約筋が傷ついている場合もあるので、産婦人科や肛門科に行ってみましょう。

産後は「痔」になる人が多い

出産時のいきみや妊娠中から続く便秘が重なって「痔」になる女性はとても多いです。
痔になると痛みを気にして余計に便を出しにくくなってしまい、便秘を悪化させてしまうことがあります。
出産後の痔は約1~2週間で収まると言われていますが、痛みが続いたり気になる場合は病院へ行きましょう。
痔で悩んでいる女性は意外と多く、「自分だけ…?」なんてことはありません。
薬と生活の改善で徐々に治っていくものなので、心配しすぎないようにしましょう。

便秘を解消して産後の生活を楽しもう

産後は赤ちゃん中心の生活に大きく変わります。
楽しいことも多いけれどツライこともありますよね。
そんな時に便秘になってしまうと、余計に心配事が増えて身体も気持ちもしんどくなってしまいます。
産後の便秘に悩む人はたくさんいるので、あまり気にしすぎないようにすることも大切ですよ。
食生活や運動をできるだけ日常生活に取り入れて、便秘を解消しましょう。