子どもの便秘とは

便秘が起こる原因は運動不足や水分不足など大人と似ている部分も多いですが、子どもはストレスに打ち勝つ力や便を出す力も弱いので便秘になりやすいです。
また恥ずかしい気持ちが勝ってしまい、大人のように気持ちをはっきりと言えないのも子どもの便秘を悪化させる特徴です。
便秘は便が3日以上出ないというだけでなく、毎日便が出ていても、残便感があったり、腸内に便が残っている可能性もあります。
「お腹が張っている」「食欲がない」「そわそわすることが多い」など、様子が違うと感じたら便秘を疑うようにしてみましょう。
便秘が原因で熱や嘔吐を引き起こすこともあるので、子どもの変化に気付いてあげることが大切なのです。
何が原因で便秘を引き起こすのか?予防・対策方法は?などの疑問を解決していくので参考にして下さい。

便秘を引き起こす原因

【ストレス】
・トイレトレーニング
大人になるとトイレに行くのは当たり前のことですが、子どもには「どうしてトイレに行くのか」ということから教えていかなければいけません。
トイレトレーニングは簡単にいかないと分かっていても、何度も失敗しちゃうと、つい怒ってしまいますよね…。
そうすると子どもは怒られるのが嫌になり、トイレに行く行為を我慢してしまうのです。
怒られたり、嫌な気持ちになると交感神経(興奮状態の時に働く神経)が働き、自律神経(※)を乱してしまいます。
腸の動きが不規則になり、便秘になりやすくなるのです。

(※)交感神経(興奮状態・身体が活動しているときの神経)と副交感神経(身体がリラックスしているときの神経)で成り立っている神経です。12時間交代で変化する2つの神経のバランスを保っていないと、便秘などの不調が身体に起こってしまいます。

・環境の変化
幼稚園や学校に通い始めると、初めての集団行動にストレスを感じてしまいます。
また自分の好きな時間にトイレに行けなかったり、人目を気にして便意を我慢する癖がついてしまうことも考えられます。
運動会や発表会の練習のプレッシャーを感じて交感神経が活発に働き続けると、夜寝れなくなり睡眠不足になってしまったりします。
自律神経を乱すことになり、便秘を引き起こしてしまうのです。

【食生活】
お菓子・ジャンクフード・甘いものなど、子どもは大好きですよね。
おやつを食べすぎてしまって晩御飯が食べなくなってしまうなんて話もよく聞きます。
しかし好きな物ばかり選んで食べるようになると、便秘解消に必要な栄養素が足りなくなり便秘を引き起こしてしまうので注意しましょう。

【運動不足】
走り回って遊んでいる子どもだと運動不足の心配はありませんが、ゲームやテレビが大好きな子どもは運動不足の可能性が高いです。
さらに座って背中を丸めてゲームをする姿勢は腸を圧迫し動きを止めてしまうので悪影響です。
運動不足になると、血液の流れが悪くなり腸の動きを弱めてしまうので、スムーズな排便できなくなり便秘を引き起こしやすいのです。

【水分不足】
スムーズな排便は水分を含んだ柔らかい便のおかげで成り立っています。
しかし身体が水分不足になると、便に水分が行き渡らず硬い便になってしまい、腸に溜まりやすくなるのです。
特に子どもは汗をかきやすいので、寝て起きるとパジャマが汗でびっしょりなんてこともありますよね。
同じように遊んでいても、子どもはすぐに汗だくになっています。
水分が蒸発しやすい分、水分不足になりやすいので気をつけましょう。

便秘を解消する対処法

・ストレスを感じない環境作り
自律神経を乱してしまうと腸の働きまで不安定になるので、自律神経を整えることが大切です。
トイレトレーニングでは失敗して怒るのではなく、成功したときによく褒めて、「トイレに行こう」と思える気持ちになれる環境を作るといいですね。
あと、生活リズムを整えてトイレに行く時間を決めておけば、学校で急にトイレに行きたくなることも減り、我慢することも減ります。
学校で気を張っている分、お家に帰ってきたらリラックスしたいと子どもも思っています。
一緒にできるストレス解消法を見つけるといいですね。

・食生活
便秘に効果的な栄養素は「食物繊維」「乳酸菌」「オリゴ糖」です。
腸内の善玉菌を増やし、環境を良くすることで自然と便秘解消に繋がります。
食べるものに気を付けて、便秘予防・対策をしましょう。
効果のある食べ物を紹介するので参考にして下さい。
【便秘に効果的な食品】
海藻(昆布・わかめ・海苔・もずく)・なめこ・しいたけ・ 納豆・サツマイモ・里芋・オクラ・ゴボウ・モロヘイヤ・ 人参・切り干し大根・バナナ・プルーン・リンゴなど
もちろん水分補給も大切です。
子どもが好きなジュースは糖分も多く含まれているのでオススメできません。
食事から水分も取りますが、コップ1杯の水をこまめに飲むことを心掛けましょう。
朝一番に水分を取ると、腸の動きが活性化されていいですよ。

・運動不足解消
足腰を動かす運動は、腸に刺激を与えるので便秘解消に効果的です。
少しの距離なら子どもと一緒に散歩するなど、家族で運動不足を解消しましょう。

悪循環が起こりやすいので注意しましょう

便秘の症状は放置しておくと、どんどん悪くなってしまいます。
腸内に溜まっている便は水分が蒸発しさらに硬くなるので、無理やり出すと肛門が切れて、痛みを伴うことがあるのです。
そうすると、いきむことを嫌がり、便が上手く排出されなくなってしまう悪循環が起こります。
便が溜まっていくと脳から便意の指令がこなくなり、慢性の便秘を引き起こしてしまうので、便秘を放置するのは避けたいですね。
また腐敗した便は有毒ガスを発生させ、体調にまで悪い影響を及ぼす危険があります。
熱や嘔吐が出るのも、有毒ガスが血管に吸収され、血液をドロドロに汚してしまうことが原因です。
抵抗力の弱い子どもは身体の変化に驚き、熱を出してしまうのです。
このように悪化する前に便秘の予防・対策をするようにしましょう。

便のもれを引き起こすのは「便塞詮(べんそくせん)」が原因です

子どものパンツに便が付いていたり、下痢をよくするなどと思うことはありませんか?
実は長い間便秘を放っておくと、腸の中で便が固まってしまい肛門を塞いでしまう「便塞詮(べんそくせん)」を引き起こしてしまいます。
しかし便はどんどん新しいものができるので、便塞詮を押し出すような形で便が出てこようとします。
そのとき便塞詮の隙間を通り便が下痢状に出てきて、パンツについてしまうのです。
便塞詮は浣腸などで解消することができますが、重症化してしまうと浣腸だけでは治すことができません。
知らない間に起こる便のもれは下痢ではなく「便秘」が原因のことも多いので、子どもが言わなくても気付いてあげられるようにしましょう。

環境の変化に弱い子どもの便秘

トイレトレーニングだったり、集団行動が始まったりなど、環境が大きく変わることでストレスを感じてしまいます。
おやつばっかり食べてご飯を食べなくなったり、食生活も乱れがちです。
便秘になると腹痛や吐き気に襲われることもあるので、予防・改善してあげるのが一番ですよね。
大人と同じで、生活習慣や食生活を見直すだけで便秘を解消することができるので、出来ることから挑戦しましょう。
ゲームやテレビばかり見るのではなく、身体を動かして運動不足とストレスを解消しましょう。